世の中にはプログラミング用フォントなんてものまであるそうで,プログラミング時の視認性をアップさせたり,0とoなどぱっと区別がつきにくいような記号を分かりやすくしたりしてくれるそうです。
Rictyはプログラミング用フォントとして有名な欧文フォントの Inconsolataと和文フォントの Migu 1M を合成して作られた良いとこ取りなフォントで,名前もベースとなっているフォントの作者さんたちとRicty考案者のイニシャルから付けられているそうです。因みにリクティと読むんだそうで。かっこいいですね。
(実はMigu自体も M+ 1M と IPAゴシックの合成フォントらしいですね。)
さて,このRictyなんですが,以前は合成済みのフォントがあったらしいのですが,現在はライセンスの関係で生成ツールだけが公開されている状態のため,自分で合成しなくてはなりません。
ターミナルからコマンドを打たないといけないので多少ハードルが高く感じるかもしれませんが,やってみると案外簡単なので,是非挑戦してみてください。
というかフォントにまで凝り始めるようなプログラマやマークアップエンジニアならターミナルくらい怖くないですよね:P
まず,生成にはFontForgeというフォントエディターを使用するので持ってない場合はインストールします。
Mac版はMacPortsからインストールしますのでこれも入ってない場合はここから順にインストールします。
MacPortsをインストールしたら,ターミナルを起動して
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$sudo port install fontforge |
と打ちます。パスワード聞かれるから入力するとインストールがはじまります。
環境によって結構時間がかかったりCPU使用率が凄いことになるようです。寝る前とかランチ前に仕込んで置くのが良いかもしれません。
うちの環境では1時間くらいかかりました。
で,CPU使用率が上がっちゃってなにもできないんじゃ仕方ないですが,多少余裕があるならその間に必要なファイルを揃えます。
Ricty生成スクリプト
とりあえずこれがないと始まりませんね。リンク先の「生成スクリプトの配布」ってとこからダウンロードします。記事を書いている時点(で,自分が導入した時点)では最新版は 3.2.0 でした。
Inconsolata
こちらが英語担当の Inconsolata さんです。フォント見本の下に OpenType file というリンクがあるのでそこから取得します。
Migu 1M
そしてこちらが日本語担当 Migu 1M さんですね。
Migu は似たような名前のフォントが沢山あるので間違えないように注意してください。
揃ったらデスクトップに新しいフォルダを作って Ricty とか適当に名前を付けましょう。
ダウンロードしたファイルを全てそこに解凍して入れます。
ターミナルからシェルスクリプトを実行します。
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$cd ~/Desktop/Ricty* $sh ricty_generator.sh auto |
これで暫く放っておくと,
Ricty-Regular.ttf
Ricty-Bold.ttf
Ricty-Discord-Regular.ttf
Ricty-Discord-Bold.ttf
という4つのファイルができますのでフォントブックからインストールします。
あとは自分が使ってるエディターのフォントに指定すればおしまいです。
もし自動設定でうまくいかない場合は,直接ファイル名を指定するといいかもしれません。
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$sh ricty_generator.sh Inconsolata.otf migu-1m-regular.ttf igu-1m-bold.ttf |
他にも作者さんのサイトでは細かくカスタマイズする為のコマンドラインオプションが紹介されてます。
もっと自分好みにしたい場合は試してみるのも良いかもしれませんね。
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