12日目です。ようやく折り返しです。 今回のお題はこちら。
バックアップしたいけど、どんな方法がありますか?
WordPressは色んな所にいろんなデータが入ってます。 データベースには投稿や設定などの各種情報が、それ以外のテーマや画像等のデータは /wp-content/ フォルダの中に入ってます。 ほとんどのデータはデータベースに格納されていますが、一部はそれぞれのディレクトリに入ってるのでそれをまずはバックアップします。
テーマのバックアップ
テーマを自作したことがあればわかると思いますが、テーマファイルは
/wp-content/themes/
の中にテーマごとにフォルダにはいっています。 なのでこれを FTP でダウンロードしておきましょう。たくさんのテーマを入れてるならば themes フォルダそのものをダウンロードしておいても OK です。
メディアファイルのバックアップ
メディアファイルの管理データ自体はデータベースに格納されていますがファイルの実体は別の場所に保存されています。 具体的には
/wp-cntent/uploads
のなかに保存されています。 もし「設定」→「メディア」のなかで、「アップロードしたファイルを年月ベースのフォルダに整理」にチェックが入っている場合は、中にフォルダがたくさん入っててそのなかに画像が上がっているとおもいます。
チェックが入っていなかった場合はたぶん直接ファイルが入ってるかと思います。 なので、このフォルダもまるっとダウンロードしておきましょう。 先程も言いましたが、メディアはデータベースにも情報を持っています。なのでこの後に書く、データベースのバックアップもやっておく必要があります。
プラグインのバックアップ
次はプラグインのバックアップです。 プラグインは以下のフォルダに入っています。
/wp-cntent/plugins
現在プラグインが有効化されているか無効化されているのかにかかわらずプラグインの本体はここに入っています。 ただしプラグインが保存したデータや設定などについてはやっぱりデータベースに入ってますので、設定もとっておきたいならば忘れずにデータベースもバックアップしましょう。
データベースのバックアップ
さて。いよいよお待ちかね?のデータベースバックアップです。 データベースのバックアッププラグインを使ってしまうのが一番確実かもしれません。一定時間ごとの自動バックアップがあるものとかもあるので。 ですが今回は phpMyAdmin をつかって手動でバックアップする方法を紹介します。
この先のキャプチャはphpMyAdmin 4.2.10 のものです。バージョンによっては見た目やメッセージが多少違うかもしれません。
エクスポートするデータベースを選択
まずは、phpMyAdmin にログインして自分の WordPress のデータベースを選択します。選択方法はいろいろありますがどの方法でもOKです。
テーブル一覧から「エクスポート」を選択
テーブル一覧が表示されたら上のタブから「エクスポート」を選択します。
データベースを選択する前にエクスポートを押すと、データベース全部のエクスポートになるので注意してください。
エクスポート方法の選択
エクスポート方法は「詳細」を選択してください。
簡易だと設定しないといけないオプションが表示されません。
出力方法を選択
出力セクションでは「出力をファイルに保存する」を選択します。 圧縮の設定は「なし」のままでOKですが、投稿の量が多かったりとかで容量が大きくなりそうな場合は圧縮してもいいとおもいます。
フォーマットを選択
フォーマットは「SQL」のままでOKです。
生成オプションを修正
生成オプションの「追加コマンド」にある、 「DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT / TRIGGER コマンドを追加する」にチェックを入れます。
インポートする際に、既にテーブルがあると、中身がもし空だったとしてもインポートに失敗する場合がある(ユニークなキーがかぶったりすると、データの追加ができずにエラーとなる場合がある)らしく、それを防ぐために既存のテーブルがあった場合はいちどそれを削除(DROP)してからテーブルを作り直してデータを追加するようにする…的なオプションです。
あとはそのままでOKです。 ちなみにインポートする場合は、データベース選択後に「インポート」タブを選択してダウンロードしてあったSQLファイルをアップロードすればOKです。 これはWordPressひとりアドベント・カレンダー2015の記事です。
WPAC2015Soloについてはこちらをご覧ください。
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